最近、歯周病(ぺリオ)は関節リウマチに深く関与しているとする論文が続いています。
口の中が遠く離れた手や足の関節にリウマチを引き起こす事を理解するには「病巣感染」を知る必要があります。
病巣感染とは「身体のどこかに限局した慢性炎症がありそれ自体は異常を引き起こさないか、あっても軽微であるが、離れた臓器に反応性の器質的、機能的な二次疾患を引き起こす病態」と定義されます。
つまり歯周病菌の中でも特に悪玉のジンジバリスが血中を通り遠く離れた関節にリウマチを発症させるのです。
正確な口腔ケア・歯周病(ぺリオ)治療の関節リウマチへの効果について多くの報告がされています。
しかしながら、リウマチ患者さんはステロイド剤や生物学的製剤を使用している場合が多く、ご存知の通りそれらの薬剤は人間の免疫力を下げ、感染症になり易いのです。
安易な歯科介入はリウマチ症状を悪化させる可能性もあります。
そこで当院は、歯科器具、ユニット(診療台)の中に高濃度次亜塩素酸水を流し、感染を防止しています。
また、YAGレーザー(ストリーク)を用い感染の恐れのない安心、安全な治療を行っています。
当院は、リウマチ、アレルギー治療で高名なみらいクリニック・今井一彰先生と連携し、リウマチやアレルギー疾患の方々に安心、安全な歯科治療を行い、それらの疾患を改善する事を目的としています。
2014年10月22日