1988年 堀田修 先生(堀田修クリニック)が扁摘パルス療法※1を考案され、不治の病だったIgA腎症は治る病気となりました。
なぜ扁桃を取るのかについては「病巣感染」を知る必要があります。
病巣感染とは「身体のどこかに限局した慢性炎症がありそれ自体は異常を引き起こさないか、あっても軽微であるが、離れた臓器に反応性の器質的、機能的な二次疾患を引き起こす病態」と定義されます。
病巣感染には扁桃病巣感染、歯性病巣感染、慢性上咽頭炎の3つがあり、扁桃が60%、歯性、慢性上咽頭炎が各々20%関与していると考えられています。
扁摘パルスを行っても血尿の残る患者さんが20%います。
そこで、堀田修先生は慢性上咽頭炎に対しBスポット療法※2を行い、歯性病巣感染治療の為、御自身のクリニックに歯科を併設されています。
当院では堀田先生のご指導の下、歯性病巣感染治療に総力を上げ取り組んでおります。
具体的にはYAGレーザー最高機種ストリーク(日本製)を用いた歯周病(ぺリオ)、虫歯治療。
残留塩素補正装置を用い、器具どころか院内全体を除菌し、感染し易い腎疾患の患者さんに対し安心、安全な歯科医療を実践しております。
※1 扁桃摘出後、短期間大量のステロイドを投与する治療法。
※2 医科歯科大 元教授 故・堀口申作氏考案による治療。
塩化亜鉛を用い上咽頭を擦過する。
2014年10月22日